Ceylon
自分の荷物がターンテーブルから出てこない
失望感が募り、いよいよやられたか、と諦める
マニラに置いてきたらしい
カタコトの日本語を話す恰幅の良いおばさん職員が対応してくれる
明日にはホテルに届けるから、安心して、とのこと
会議で使うシャツがないので、コロンボの市場に買い出しに出かける
様々な大きさ、種類のバナナが露店で売られており、通りすがりの紳士が買って、食べて、皮を捨てて、去っていく
私も真似をしてみる
大きめのバナナは非常にねっとりとしており、そして甘く、カロリーが高そうな味がする
これだけ食ってれば生きていけるのでは、と思わせるほどのエネルギーを感じる
夜半に夕飯でも食べようと外出しようとすると、ホテル前の三輪タクシーのおじさんが話しかけてくる
まぁいいか、歩くと暑いし、乗ってくか、市街地まで、と伝える
すると風俗マッサージ店に連れていかれる
運転手と店の女将が繋がっているらしくー紹介料でも取れるのだろうー、数々の日本人がこの手に落ちてるのだろうなと想像する
思う壺はつまらないので、市街地に送るように依頼する
相手もそのまま返すわけにはいくまいと粘る
いちいち交渉が面倒である
適当な屋台でシャバいカレーを頼むと大量のコメと共に提供される
野菜の漬物なんかと一緒に食べる 全体的に薄味な模様
その辺の屋台で龍眼でも買って帰る
別日にはアンティークショップまで、三輪タクシーを依頼した
途中で頼んでもいないがお土産物屋に停車する
ここも、運転手とお店の仲が良いようである
言われた通り、店内をぐるっとしてから、なんにも買わずに店を出る
Galle通りをずっと南下して、少し脇道に入った住宅街にある、高級家具が立ち並ぶガレージに到着する どうも高級すぎて手が出ない
帰りは歩いて帰る
ラッカティブ海を望む海岸には、夕陽を楽しむために、家族連れや、カップルが集まっている
そのため、揚げバナナや噛み煙草を売る露天商が群がっている
ビンロウやらキンマ、石灰が原料の噛み煙草を試してみる
口内がスースーして、苦みも広がったが、快感は感じえなかった
道端にペッと吐き捨てる
その海岸からは中国が営為建設中の港湾施設が良く見える
ハンバントタ港で懲りたかと思えば、そうでもないようだ
以前は海外での交渉も楽しんでいたが、今回は空港やら屋台やらタクシーから、商売根性を出されて、なんだか少し疲れてしまった